店舗内装

〜街の笑顔の震源地〜
ビール酒場『ゴリラ家』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビール酒場『ゴリラ家』(ビールサカバ ゴリラヤ)

 

業態    :ビール酒場(洋風居酒屋)

坪数    :7.3

工期    :2ヶ月

ご依頼内容 :設計デザイン/ブランドディレクション/グラフィック/施工/家具・厨房機器調達

工事前状況 :焼き鳥屋居抜き

所在地   :大阪市平野区

 

概要    :

 

地元大阪平野での念願の飲食店開業… にご一緒させて頂きました。
物件の検討段階でお声掛け頂き、その十分過ぎる土地勘を活かし同行2軒目で即決。
現場は、対抗二車線の大通りを4日間封鎖して行われる“平野郷夏まつり”の中心部。

祭りの目玉である2日目の夜の“九町合同曳行”では目の前の通りに地車が集結。
その南港通りから杭全(くまた)神社に向かう入り口にあたる “との川歩道橋” の麓。
『だんじりの時はこの辺、人がスゴいんですよ』とは施主さまの弁。

 

そんな夏の平野の震源地の様な場所でお施主さんが作りたいお店とは…
・居酒屋だけど少し洋風にしたい
・これからの若い子達が集うお店にしたい
・この辺には無い感じの店にしたいケドお洒落過ぎると敬遠されそう
・『酒場』を名乗れる感じにしたい
・立ち呑み感を取り入れたい

 

予算の関係上、中は手を付けず居抜きのままにしておいて改修点はファサードに特化しましょう…という方向でプロジェクトがスタートしました。
ディスカッションを重ねる程にアメリカ西海岸テイストがお好きな事や、居酒屋のバタ臭さも嫌いじゃ無い事に触れ、その趣向と上記のご要望とをいかに擦り合わせるかに留意しました。

 

前出の通り、内装は厨房/カウンター/垂れ壁/トイレ/床/天井は前の焼き鳥屋さんのまま表装のみ変更。特にカウンターはハイカウンターにしたかったけど今回は我慢。その代わり店内外にお客さんが勝手に使えるスタンド用跳ね上げ天板を13台設置。お店の集客状況やお客さんの飲食スタイルに合わせ動きを付けれる設計にし、賑わい感に結び付ける事を狙いとしました。

 

元々閉鎖的だった外装は全て撤去、角地の利を活かし2面開口に変更。
ファサードは跳ね上げ天板を起点に高さ関係を整理し、いつも通り情報量を減らす作業をしています。

 

色は黒/グレー/レッドオークの3色で構成しアシンメトリーにして動きを付けました。
入り口建具は木建具とアルミサッシが上下でドッキングした様なデザイン。鏡板にアルポリ合板を使い、グレー部に属させながらテクスチャーを変える事で見どころを作りました。
サイン部の黒塗装のモルタルはエイジングして表情をつけています。

 

店内外のルーバー調に突き付けたパイン材にて“洋”の表現を。80年代、日本のデザインが未だ欧米に憧れていた頃に良く家具等で見られた小懐かしいあしらいを取り入れています。
以前は一升瓶の飾り棚として使われていた垂れ壁も同じく。垂れ壁側に鉄板を仕込み、マグネットシートを施した黒板パネルは脱着可能。営業時は白チョークでメニューが羅列され、洋食店ぽさを助長します。

 

7坪ながらMAX30客は許容出来るコノお店。
夏祭りを筆頭とする非常な集客時には可変式の跳ね上げ天板を発動させ、街の止り木的役割を担います。

 

常連さんがご新規さんにお店の使い方を教えてあげてる…みたいな画を想像しながら設計を進めました。
この『ゴリラ家』が遠くない未来で、夏じゃなくてもお祭りの様に活気のある繁盛店になる事を願います。

 

 

20230127竣工

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