店舗内装

〜受け取ったバトン〜
PANCAKES & DELI 『Delissimo』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンケーキ&デリ『Delissimo』(パンケーキアンドデリ デリッシモ)

 

業態    : パンケーキカフェ&デリ

坪数    : 5.4坪

工期    : 1.5ヶ月

ご依頼内容 : 設計デザイン/施工/グラフィック/家具・厨房機器調達

工事前状況 : 喫茶店居抜き

所在地   : 大阪府茨木市稲葉町

 

概要    :

 

物件を押さえてるんだけど内装プランが進まなくて契約に踏み切れない… という事でHPよりお問い合わせ頂きました。

 

現場は35年間 地域に愛され続けた喫茶店。しっかりと作り込まれた造作物と、大切に使っていた事が伝わってくるその跡地。自然とそのお店と前オーナーにリスペクトを示す方向でプランの打合せが進みました。

 

豊富な飲食業界での経験に基づいた確かなスキームをお施主さんから聞かせて貰いながらも、コチラの話にも耳を傾けてくれるその柔軟な姿勢に “あ、この人成功する…”と感じながらリズム良く情報交換させて頂きました。

 

今回のテーマは『アメリカンダイナー』。
昨今は稀になったテイスト縛りでのミッション、久しぶりに資料を漁りました。
とは言え何らかのカタチで“今”は感じさせないとダメな訳で。
という事で、ハードロックカフェやフーターズ、バーガーキングなど、ローラースケート履いて配膳してたアノ80年代アメリカの空気感を今表現すると…?でプランを開始しました。

 

予算厳守の観点から、レイアウトとファサードは既存活かしであしらいのみ変更。厨房をドライキッチンから土間へ、床はフローリングからタイルへ、天井は解体してスケルトンへ、そして吊り戸棚やベンチ席を新設。
お店を喫茶店からアメリカンダイナーに変貌させる為に触らないで良い箇所など無く、結局それなりの工期を頂戴する改装となりました。

 

カウンターとテーブル、そしてベンチの座面はメラミン貼りで拭き取り清掃を簡易に。椅子はスチール製のスタッキング可能な物をチョイス。ショーケース上部の黒板パネルはマグネット脱着式。
効率追求主義の文化から生まれたアメリカンデザインを様々な選択に反映しました。
また、狭小スペースを考慮し、あまり重くならない様に吊り戸棚などの収納システムは浅め(D300)に設定しています。

 

象徴的なRを効かせたファサードのガラスも勿論既存活かし。
ただ、サンドブラストで刻まれた以前のロゴはシートで隠すしかなく。下地は塩ビながら仕上げにはカッティングシートとしてダイノックを使い、最低限の素材感を担保しました。

 

カラーコーディネートとしては、ベースはコンセプトカラーであるミントグリーンと白のバイカラーで軽さと清潔感を。スケルトンの天井とペンダントライトの無機色にてインダストリアルを。木口を露出させた天板類の木で僅かばかりのナチュラルをそれぞれ表現し、部分使いの黒で全体を締める…としました。

 

開店の祝い花の替わりの寄贈品として、W1600×H800の大型キャンバスアートを。お施主さんがお店のブランディングの一環として用意されていたキャラクターのグラフィックを使わせて貰って勝手ながら店内の一等地の壁のセンターに^^;

 

アメリカンダイナーを今表現するならこうでしょ! と言い切れるトコまでやれたかどうか判りませんが、ソレを彷彿とさせながら これからの若い人にも“カワイイ”を貰えるお店になっていたら嬉しいですね。

 

可能な限り既存流用しながらも予算的に厳しい案件に前向きに取り組んでくれた工務店さんと、モノづくりへの高い見識故にお時間を与えてくださったお施主さんとに支えられて納める事が出来ました。

 

 

2023年3月27日竣工

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