店舗内装

〜在るがまま〜
cake_stand『être(エートル)』

 

 

 

 

 

 

 

 

cake_stand『être』(ケーキスタンドエートル)

 

 

業態    :スタンドタイプ スイーツショップ

 

坪数    :23.8坪(1F店舗と浴室及び中庭 16.6坪 / 2F住居 7.2坪)

 

工期    :2.5ヶ月

 

ご依頼内容 :設計デザイン / 施工 / ブランドディレクション / グラフィック

 

工事前状況 :古民家スケルトン

 

所在地   :京都市下京区中堂寺櫛笥町

 

 

概要    :

 

在る状態をなるべく活かした作り込まない店づくりをしたい。

これがお施主さんのご要望でした。

 

これまでずーっとスイーツを中心に作ってこられ、フランスでの生活経験もお持ちのお施主さん。

そのご経験を活かしたお店の開業を決意して 物件を探し始めてはや数年…

 

改めてやっぱり開業する!というムーブに入られた際に 機会で面識を持たせて頂きました。

何軒か物件の内覧を同行した結果、やっぱり最初の物件がイイ。

だけどその家賃を捻出するには…と思案された結果 今のお住まいを引き払って職住一体とするしか方法が無いし、そうでもしないといつまで経っても開業出来ない…で ご決断。

 

という事で京町屋の大改装プロジェクトが動き出しました。

 

急勾配で華奢な階段は イイ雰囲気だけど先を考えると危ないので掛け直し、京都の冬に耐えれる様に住居側の壁には断熱材を敷き詰めまくって。

店舗共用トイレの横にはエアコン装備のサニタリー室(シャワーユニット/洗面/洗濯機)を新設。

 

 

“ ココを生涯の城にする ”というお施主さんの覚悟に応えるには

 

・店舗の動線の中に違和感のない生活動線を敷く

・プライバシーの確保

・永く使う事を大前提とした造作

・極力解体を控え、新設の造作は既設に対して違和感のないモノに

 

などに留意しながらプランを進めました。

 

古物に対する強いリスペクトを持ったお施主さんのご要望に応えるには、そんじょそこらの『古民家リノベ』で養った経験では通用せず、工事期間中はヴィンテージフリークだった自分を呼び起こして丁度イイ位でした。

 

柱・桁・梁を活かすのは元より、傷んでいた箇所や一見汚く見えてしまう様な箇所すら、どうしてもこのままでは職住に支障が出る…という部分以外は全て活かし、劣化が激しい箇所は補修してまででも活かしています。

一方、飲食店ゆえ気になる衛生面は この先々で塵を心配する必要がない様に垂木は全面新規を上貼りしています。

建具は防犯の観点からファサードのみ新規を、それ以外の全てはお施主さんチョイスの古建具。それらを改造して設置しています。

 

活かす活かさないの判断待ちや、活かしたいけど活かしきれない箇所の補修や補強の手段の検討時間、またその感覚を現場が理解する事の困難さから職人が機嫌を損ねたり、諸々で工事の進みが悪くなったり…で結果お施主さんを不安にさせお叱りを受けたりもしました。

 

図面が無効化される程の極めて感覚的でSDGsなお店創り。

それを個々の “ 普通 ” がそれぞれ違う即席チームで行う訳ですので、在る程度の代償は覚悟していましたがやっぱり難しい。

 

こういうお店づくりって、終わった後は “ もうやらんぞ… ” って思うんですけど またお話しがあったら やっぱりオモシロいからやっちゃうんですよね^^;

 

元々こうだった?職人施工?DIY?が表層では良く解らない…みたいなラインを狙ったんですけどそんな雰囲気出てますでしょうか。

 

※2階の住居も 新壁と天井から古梁を露出させたなかなかの新旧融合空間ですが、既に生活を開始されているので自主的に撮影は控えさせて頂きました。

 

 

 

 

20230530竣工

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