やれた感じのまま再生させる

 

 

 

解体する壁に設置されていた住所看板、正しくは『街区案内板』。
プリントもほぼ消えちゃう程激しく劣化しながらもそこに何十年も佇んていたモノ。
 
普通なら市役所に連絡した上で一時撤去、新調され元あった場所に再設置。

…の筈だけど 単にその“ヤレタ感”がカッコ良かったのと “和” の差し込みアイテムとして抜群だと思い、復旧して店舗のデザインとして一役買って貰おうと。

 

既存をスキャンして、あったであろう文字をトレース。
ステンシル作って吹き付け塗装、上から擦ってベースの風合いに馴染ませてからクリアコート。
やっぱりコレは柱が似合う…という事で最後の最後に店舗中央の古柱に再設置。

 

老体に鞭打った感じで申し訳ないですが、引き続き一帯を見守って頂きます笑

 

 


 
 

EP+墨入れ+軽くペーパー掛け。
お店の雰囲気に合わせ、ニューヨークのチェルシー地区を思わせる様なスス汚れの乾いた感じの劣化を狙っています。

 

 

 

 

 

重い韓国感を出すために、モルタルの塗装を施してから凹面に墨入れしてからサンダー掛け。
ステップ部はタイルを解体して出てきたバラスをそのまま固めて墨入れしてクリア塗装。
もう一方のステップは普通にモルタルしごいてからハンマーで殴って磨きの繰り返しで妙なRを。
内部壁はモルタル素地に軽く墨入れしてペーパー当ててクリアコート。
かなり前からそこにあったみたいな朽ちた感と重厚さが出せたかと思ってます。

 

 

アジア調の雑なペンキ壁の劣化を表現しています。

サーモンピンクの塗装に墨汁を擦り込み、うわづらを拭き取ってクリアをムラ付けて吹き付け。

高温多湿なベトナムやタイの郊外の繁華街の壁の雰囲気を狙いました。