解体する壁に設置されていた住所看板、正しくは『街区案内板』。
プリントもほぼ消えちゃう程激しく劣化しながらもそこに何十年も佇んていたモノ。
普通なら市役所に連絡した上で一時撤去、新調され元あった場所に再設置。
…の筈だけど 単にその“ヤレタ感”がカッコ良かったのと “和” の差し込みアイテムとして抜群だと思い、復旧して店舗のデザインとして一役買って貰おうと。
既存をスキャンして、あったであろう文字をトレース。
ステンシル作って吹き付け塗装、上から擦ってベースの風合いに馴染ませてからクリアコート。
やっぱりコレは柱が似合う…という事で最後の最後に店舗中央の古柱に再設置。
老体に鞭打った感じで申し訳ないですが、引き続き一帯を見守って頂きます笑
東南アジアの雑に劣化したペンキ塗装の雰囲気を表現しています。
サーモンピンクの塗装に墨汁を擦り込み、うわづらを拭き取ってクリアをムラ付けて吹き付け。
高温多湿なベトナムやタイの郊外の繁華街の壁の雰囲気を狙いました。